会報189号 テキスト版


ニューシティが花盛り 市町村合併がピークに
安藤雅巳 ──────────
 全国的に展開されている市町村合併により、ニューシティ花盛り。JCCハンターは大変なことでしょう。こんな中で、町名の変更とともに郡の名称が変るとこもあります。先日所要のため能登半島の石川県能登町に行ったのですが、能登町はこの3月にできたばかりという。泊まった旅館の所在地は、2月末までは「石川県珠洲郡内浦町」で、3月からは「石川県鳳珠郡能登町」になったという。こんなに変るとまったく別の所のような感じ。その隣町では、「鳳至郡能都町」が「鳳珠郡能登町」になった。これもまたややこしい。
それにしても合併特例が一段落する3月においては結構、かけこみもあったらしい。合併ラッシュを迎えているようです。新聞報道によると、3月22日(火)が合併のピークだったようです。3連休開けのこの日、全国では13県で90市町村が合併し、20市5町に統合されたという。まさに4分の1に圧縮された感じ。この日、新たな名称で誕生した新市は次のとおりです。
◇由利本荘市(秋田県、本荘市など8市町の合併) ◇潟上市(秋田県、昭和町など3町の合併) ◇大仙市(秋田県、大曲市など8市町村の合併) ◇北秋田市(秋田県、鷹巣町など4町の合併) ◇坂東市(茨城県、岩井市など2市町の合併) ◇稲敷市(茨城県、江戸崎町など4町村の合併) ◇山陽小野田市(山口県、小野田市など2市町の合併)
これで全国の市町村数は、1999年4月には3,252であったものが2005年4月には2,419に減り、来年4月には平成の合併騒動が一段落し、1,850程度に落ち着く見込みという。結局は4割ほどの市町村がなくなります。町村ハンターにとっては嬉しいやら複雑。一番変化の多いところは広島県で、7割強が淘汰されてしまうことに。
複雑な面で言えば、2エリアに0エリアの局が存在することになります。今年1月に合併した長野県木曽郡山口村と岐阜県中津川市は、県を超えた合併のためテレビでのニュースにも取り上げられて話題となりましたが、この合併時点で開設している0コールの局は、合併後、2エリアになっても0コールのままでオンエアできるようです。したがって、0コールの2エリアということになります。0コールだから新潟、長野だけでなく、岐阜県所在の0コールもあるということになりました。
いずれにしても今回の合併は、市町村合併特例法では原則として3月末までに都道府県に合併申請を行い、2006年3月末までに合併すれば合併特例債の発行が認められるなどアメが用意されています。
 このため、期限ギリギリまで協議が続き、2005年4月〜2006年3月の間でも合併する市町村はあり、980市町村が関係し300ほどの新自治体が誕生するようです。そのように、今年はまだJCCハンターなどにとっては目が離せないようになるでしょう。

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◎今年も無線で楽しもう◎
第29回通常総会は4月10日(日)
大阪狭山市文化会館で
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春というのに真冬並みの寒さがあったりしましたが、いかがお過ごしでしょうか。ついこないだ新春ミーティングがあったという感じですが、もう通常総会シーズンです。桜満開?の頃、恒例によりSAYAKAホールで集います。この機会にいろいろと情報交換しましょう。日頃の催しに参加されてない方でもお気軽にご出席ください。

日時:4月10日(日)午後6時から7時まで。
場所:大阪狭山市文化会館2階会議室

※ 参加費はいりませんが、狭山クラブの年会費1k円は当日、お支払いください。
※ なお、出欠については、このクラブ報とともにお送りしました返信用のはがきでお知らせください。このはがきは出欠の如何にかかわらず、必ず返送してください。また、当日は午後7時から大阪狭山アマチュア無線クラブ(JK3ZCR)の総会もあります。このメンバーでもある人は引き続き参加してください。

1.16新春ミーティング報告
さる1月16日(日曜日)の夜、市内半田にある「ドリームハート」で毎年恒例のYRL新春ミーティングを開きました。ドリームハートは洋風居酒屋といった感じで、ここでの会合はYRLとしては初めて。結構いける料理にA変調をかけ、新春初夢談義に花を咲かせました。参加者は、森会長、杉香さん、武原さん、安藤さんの4名でした。この号、表紙の写真はそのときに店の前で写してもらった分ですが、フラッシュの光量不足か、暗い写真となってしまいました。

11.7オール大阪コンテストの結果
昨年(2004年)11月7日に実施された第10回オール大阪コンテストの結果が発表されました。登録クラブ対抗で、狭山クラブ(25-1-14)は、参加13クラブ中、7位(29,024点)となりました。このほか、森会長は、府内局50MHz電話部門で2,124点を上げ3位入賞でした。

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■海外紀行シリーズ ミクロネシア編C
南国マーシャル諸島も今日で最後
(佐納康治)
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■海外紀行シリーズ ミクロネシア編C
南国マーシャル諸島も今日で最後
(佐納康治)
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 2001年8月13日(月)、今日はまず、コンチネンタル航空のオフィスに行かなければならない。相乗りタクシーで50セント。オフィスに行くと、愛想の良い女性職員が応対してくれたが、結果はやっぱり心配した通りであった。私の初めの予約では、先週土曜日のフライトでマジュロ→ポナペ、明日のフライトでポナペ→グアム、明後日のフライトでグアム→名古屋となっていた。それが、マジュロ→ポナペを明日のフライトに変更し、もともとのポナペ→グアムと合わせて、明日のフライトでグアムまで行くようにされていた。そうではなくて、ポナペ→グアム、グアム→名古屋もすべて1フライトずつ後にずらせてもらいたいと伝えておいたはずと抗議したが、その愛想の良い女性職員はただ平謝りで、「どうしても(ポナペをスキップして)このスケジュールで動いて欲しい」とのことであった。
 人間というのは、どうも弱いものである。相手が、あれこれ言う場合はこちらも負けずに言い返してごねてやるのだが、平謝りされると、どうも許してしまう。まあ、心理作戦に負けたということか。でも、私は単なる旅行者だから、ポナペをスキップしてもただ行けなくて残念なだけだが、仕事で行く人がそこをスキップしろといわれたら困るではないだろうか。
 8月14日(火)、朝8時のホテルのバスで空港まで。今日はちゃんとチェックインできた。グアム行きのコンチネンタル航空は10時45分発。ホノルルからの到着が少し遅れたため、出発は11時。来たときと逆の順で島々に止まって行く。クワジュライン、コスラエ、ポナペ、トラックの各島々を経由して、17時、最終目的地のグアムに到着。トラック島で駐機中に、「コックピットの写真をとって良いですか?」とフライトアテンダントに聞くと、「コックピットに入って、機長席に座っても良いですよ」との答え!!!!日本の航空会社では、絶対にありえないことだと思う。感謝感激。これで、ポナペ島をスキップさせられたことは帳消しにしてあげましょう!!
 コンチネンタル航空は、何とコックピットの機長席に座らせてくれて、記念写真をとらせてくれた!ボーイング737/800型機。
 名古屋行きは明朝7時25分発。グアムはホテルが高そうなので、帰路も、往路同様、空港で一晩寝ていることにする。
 8月15日(水)、定刻どおり、午前7時25分にグアムを出発。9時45分、名古屋に到着した。                            (おわり)

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次は、ニューカレドニアからバヌアツへ
世界を飛び跳ねる佐納さんの旅はまだまだ続きます。次回からはニューカレドニアからバヌアツへの旅。今回は、その出だしのところをご紹介します。
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 2002年2月7日(木)、成田空港から、エールフランス機で出発。午後9時発のAF2274便。乗ってすぐに寝てしまう。
 2月8日(金)、現地時間の午前7:40、ニューカレドニアのタントゥーア空港に到着。日本時間とは2時間の時差がある。気温は25℃と言うことだが、ものすごく蒸し暑い。ニューカレドニアにはエールフランスAF2274便で到着した。
 まず、入国審査。続いて、銀行で両替。実は、ずっと以前にアフリカに行った時のフランスフランがまだ残っていた。フランスフランは今月中までなので、ここで、フランスフランからパシフィックフランに換える。フランスフランのレートは非常に良かった(フランス植民地なのだから当然か)。
 両替を済ませて、次に税関を通ろうとして、真っ青になった。おかしい!手に持っていたはずの、帰りの航空券がない!これがないと、帰れないではないか!何度探してもない!ポケットも、荷物の中も、全部見たが、やっぱりない。さっき、両替するときまでは確かに手に持っていた。それが、どこにもない。
 案内所に行って、航空券が届けられていないか聞いてみた。でも、知らないと言う。えー、そんなバカな。本当に、一体どうしたのだろうか?落ち着いてもう一度考えてみようと思った。そのとき、家族連れの人が、「誰かの航空券を拾得しました」と言いながら、案内所に持ってきた。見ると、私の帰りの航空券である。助かった!
 その人曰く、「どう言う訳か、この航空券が、知らないうちに私たちの荷物の中に入っていたんですよ。」 無事、切符が出てきて、やれやれである。でも、何で、私の航空券が、見知らぬ人の荷物の中に入っていたのだ?狐につままれたような気持ちになった。その人と、「どうしてそんなことになったんでしょうかねえ?」と考えたが、さっぱり分からない。唯一考えられるのは、私の手から航空券が何かの拍子に滑り落ち、そのときたまたまその人が私のすぐ隣を通りがかって、その人が手に持っていたかばんの少し開いていたチャックの隙間に見事、私の手から滑り落ちた私の航空券が入り込んだ、ということである。でも、そんなことってあるだろうか?、結局、どうしてなのかは、いまだに謎である。でも、とにかく切符が無事戻って来てありがたかった。
 とにかく、空港の外に出る。今日、すぐにバヌアツに移動する予定である。バヌアツ行きの切符は、日本で予約だけしてきていた。空港内の、ニューカレドニア航空事務所に行き、その切符を買う。1ヶ月有効のディスカウントチケットで、36500フラン。距離の割には高い。今日の16:40発である。

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新市、徳島県美馬市移動運用記 (DE JA3UJR中浴嗣也)
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 新市誕生のラッシュとなってきましたが、3月5〜6日に徳島県美馬市へ行ってきました。金曜日の昼間に大阪を出発する組や夜出発する組を見送りながら、土曜日の6時に狭山を出発して徳島を目指しました。道中一人旅でしたから、先発組の声でも聞きながら走ろうかとワッチするが全然聞こえない。どうなっているのだろう。不安になってくる。明石大橋を7時に渡ってもスピーカーからは何も聞こえない。四国に入っても聞こえない。その時、先発組はアイスバーンと格闘していたそうです。
 4WDの車はなんとか登れたが他の車は立ち往生。そこで移動地を変更して下山を試みたが車の滑ること。登りに10分で、下りに1時間かかって降りてきたそうです。そんなこととはしらないで、なんで聞こえないのだろうと不安になりながら現地へ向かっていました。
 やっと美馬市まで数キロの地点でIQE局のCQが聞こえてきた。これで一人ぼっちにならなくて安心しました。これから現地まではQSOを聞きながら、また道がわからなくなったら教えて貰いながら、なんとか運用地に到着できました。好き者が集まっている。私入れて7人で、三重から二人も来ている。
 50MHzは先発隊が準備しているので、3.5/7MHzのアンテナを立て始めました。このアンテナは買ってきてまだ何の調整もしていなかったので、すぐに電波をださずに調整です。さ〜調整も終わり電波を7MHz/CWを出すと、さっそく呼ばれはじめました。だんだんとパッイルアップになってきた。
 これ、この感覚がたまらない。7MHz/SSBに変わっても復調できんほどのパイルです。こりゃ効率悪いや。と思いながらQSO。ログ用紙を見ると25局書き込み紙が10枚以上なくなっている。夕方から3.5MHz/CWに移ると、ここも同じ状態です。たまりませんな〜。土曜日だけで500局ちかいQSOです。ログ用紙は昨年の野洲市の時は250局ぐらい書ければよかったので、多いかなと思いながら400局分の記入できるログを持参したがこれではたりない。一応以前から残りのログ用紙もあり、すべてで800局ぐらいで、これでは日曜日はあまりQSOできない。心配しながらも満足、満足で眠りに入りました。
 翌朝目覚めてみると雪一面、真っ白な風景です。こりゃ帰りが心配だ。そんなことよりQSOと7MHzのクラブネットで朝食まで遊ぶ。約100局ぐらいQSOしたかな。朝食後記念撮影をしてから7MHz/SSBでQRV。昨日と同じくすごいパイルアップです。この為にわざわざ徳島まできたのです。用紙が無くなったころ、こでさっさとQRTしました。現地では総勢15名ほど集まりました。この二日間は大満足です。さ〜次は4月2〜3日の淡路市です。またまた楽しめますかな。最後に下山してから、さぬきうどんの食べ歩きをしてきました。隠れ製麺所など案内されて、大変おしかったです。

らぐちゅうーるーむ
 いよいよ春本番! 桜の便りとともにいろいろな事が始まりました。愛知万博もその一つ。大阪で開かれた万博以来ということで、35年前がよみがえっている方も多いことでしょう。「えっ、そんなん知らんわー」ってことになれば、まあ若い部類に入るのでしょう。万博と言えば「行列」。あの「月の石」を一目見るために、あなたは何時間並びましたか? 数時間並んだ記憶がありますが、並んでいる間に警備員とのやりとりでトラブルになっていた人のことが印象に残っています。◆全員が整然と並んでいればよいのですが、そこでは長時間に及ぶためトイレや、なんやかんやと出入りがあって、途中からの割り込みと分別がつかなくなってしまいます。そんなことないようにこの時代、行列しなくても見学できる方法はないもんでしょうか。愛知万博でもこれだけ科学技術が発達してきていても行列解消という英知はなさそうです。◆内部での待ち時間もさることながら会場へのアクセスの段階でも交通渋滞がありそうです。じゃ、鉄道にすればということになりますが、これも新交通システム「リニモ」が開幕初日の開場2時間前で早くも行列で乗れないとか。いかに最新技術を投入した設備でも人をさばくということに関しては工夫されてないみたいですね。行った人がありましたら是非リポートをお願いします。

JR3YRL「狭山クラブ報」 第189号   2005.3.30    (編集:安藤雅巳)
発行:狭山クラブ(JARL25-1-14) http://www.eonet.ne.jp/`sako-5408/jr3yrl/